伊泉龍一先生の「大アルカナ講座」「小アルカナ講座」(いずれもリアル講座)が終了し、約1年。(動画講座は、2021年春までの限定公開でご覧いただけます。)
2020年10月17日(土)にオンライン(ZOOM)でリーディング練習会を実施いたしました。事務局メンバーも含め、6名での実施となりました。
ご参加いただきました皆様、本当にありがとうございました。
いずれの皆様も、伊泉先生のウエイト版のお話、ぐいぐい引き込まれて聞いていたけど
、実際のリーディングではどう読んでいいかが分からないという方ばかりでした。
今日の練習会をやってみて、分かったこと
1.ケルト十字などカードの枚数を多く出すスプレッドは、お題を決めたほうが読みやすい
今回の練習会、ウエイト版以外のタロットがむしろ得意な方が多かったと思います。
「今の私に必要なメッセージ」などのお題を決めず、引いてみると、もちろん読めないことはないのですが、現在の自分に落とし込むことが難しいなという印象がありました。
(あくまで他のカードと比較してです。)
それは、ウエイト版が、個人の生活や悩みだけでなく、もう少し哲学的だったり、政治的だったり、大局的なことも見れるスケールの大きいカードだからでしょう。
逆に具体的なお題を決めない「今の自分に必要なメッセージ」については、大アルカナ1枚引き など少ない枚数を引く方が向いていそうです。
2.共通の課題を持っている方が集まる
偶然にも同じカードが何度も出たり、掘り下げてみると共通の課題を持っている方が集まるなという印象です。
他の方のリーディング内容を聞いていても、自分のことを言われているかのような感覚がしてきます。そのため、練習会で出たカードの内容は、より理解が深まります。
独学で練習していて、なかなかリーディングが上達しないという方は、こうした練習会をどんどん活用していただくことをお勧めします。
また同じ課題を持つ方からのリーディング視点を混ぜることで、なるほどこういう見方があるか と、自分の読み方のストックが増えます。
3.逆位置について
時間の関係もあるのと、伊泉先生が逆位置を採用されていないので、特に逆位置の世界観についての説明は講座ではされていません。ただ、正位置の状態に正しく向き合っていないというようにリーディングするとよい と仰っていました。
実際、逆位置を具体的にどうリーディングするかは、周りのカードとも絡めて、「正位置の状態が何らかの理由で出ていない」と読みました。
リーディング一例ご紹介
参加者様のリーディング内容は守秘義務がございますので公開しませんが、FSAメンバーの引いた内容を一つご紹介させていただきます。
【子どもと二人だけの自由パラダイス生活に、来月単身赴任の夫が戻ってきます。】
(左から)現状:塔、(予測される)未来:吊るされた男(逆)、アドバイス:節制
現状:塔
これまで高く積み上げて建ててきた塔が、雷によってなすすべもなく破壊されています。
つまり、自分の築き上げた考えや価値観が、外からの何らかの力によって壊されて、崩れ落ちていくことを示しています。
→ まさにカードと同じ、数か月を過ごしてきた子どもと二人の生活パターンが、「夫が帰ってくる」という出来事で、生活パターンは壊され、今のままではいられません。
二人の生活がなくなってしまう=楽しくない という感情面にかなり引っ張られた状況で、とにかく「わー、どうしよう!」というパニック状態です。
予測される未来:吊るされた男(逆)
縛られ、さらに木に吊るされて、身動きが取れない男性が描かれています。吊るされた状態に本人も自覚があり、頭上が光っています。吊るされることで、「自由に動く」を諦めていますが、そんな自己犠牲な状態でいることも受け入れているかのよう。
→ 「二人の生活」=楽ちん幸せ、「夫が帰ってくる」=楽ちん自由を犠牲にして、自由に動けない(私は不幸)という、思い込みに縛られることに、近い未来なりそうです。しかも逆位置ということは、「自分の自由を制限して夫に合わせる」という自己犠牲な状態でも、普通に立って、平気なフリをすることになりそうです。
アドバイス:節制
右手に持つカップ(古いもの)に、左手のカップの中身(新しいもの)を入れて混ぜています。14番目の節制のカードの前、13番目「死神」で死を迎えた自分に、少しずつ新しいものを加えて混ぜていくことで、時間をかけて徐々に自分が変わっていきます。その様子を、まるで俯瞰カメラのように、上から客観的に見ていくことがアドバイス。
→ 本当に夫が帰ってきたら、自由な生活は完全に無くなってしまうのでしょうか?二人の生活パターンに、徐々に夫がいる生活を少しずつ取り入れていけばいいのです。ちょっと時間はかかるかもしれません。アドバイスを実行していくことで、予測された未来にある、「自由な生活を犠牲にした自分」「夫にもきちんと向き合えない」という宙ぶらりんな状態にならずに済みそうです。
(ちなみに、全部大アルカナですが、小アルカナを入れた78枚で鑑定しました。 また「予測される未来」ですが、これは決まった未来ではなく、アドバイスの実行や意識の変化によって、「未来は変わる」というスタンスでリーディングしています。)
できるだけ、伊泉先生の講座(大アルカナ、小アルカナ、生命の木)の世界観に忠実にリーディングするよう心がけました。
今回、ZOOM練習会の様子を写真でお届けできればよかったのですが、お写真を撮り忘れてしまい、楽しさをお届けできず残念です。
練習会で自己開示、リーディングをして下さった皆様、本当にありがとうございました!
またウエイト版大アルカナ、小アルカナ復習したい!という方は、動画で受講いただくことが可能です。
(無料ダイジェスト版だけでも、気づきがたくさんあります。ぜひご覧ください)
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